シャンプーを使わず、お湯のみで洗髪する「湯シャン」
頭皮の乾燥や抜け毛予防にいいという評判がある一方で、「臭いが気になる」「お湯だけで汚れが落ちるか心配」といった不安の声も多いです。
今回は、湯シャンのメリットと正しいやり方をわかりやすく解説していきます♫
そもそも湯シャンとは?
湯シャンとは、
シャンプーは使用せずにお湯、またはぬるま湯のみで頭皮と髪を洗うこと
です。
シャンプーは本来、頭皮の皮脂汚れやスタイリング剤を落とすためにあるものです。
しかし、乾燥肌や敏感肌の場合は肌に必要な皮脂まで除去してしまい、頭皮を余計に乾燥させてしまうことがありますm(_ _)m
シャンプーを使わない湯シャンは、汚れを落としつつ肌のうるおいを残せるのが大きな特徴です。
肌が弱い方やアレルギー体質の方など、シャンプーで刺激を感じやすい方向けの洗髪方法として知られています。
湯シャンで期待できる3つの効果・メリット
①フケや乾燥を抑える
シャンプーでの洗髪をやめると、頭皮の乾燥やフケが改善することがあります。
これはシャンプーの洗浄成分による頭皮への負担が軽減されるためです。
市販品は洗浄力が高いものが多いので、シャンプーによる刺激が気になる方は湯シャンを試してみるといいかもしれません。
②湿疹やかゆみが軽減される
シャンプーが原因で湿疹やかゆみが出やすい方は、湯シャンによってその症状が改善することがあります。
特に、乾燥肌やアトピー体質の方はシャンプーの成分が肌の負担となりやすいです。
肌に刺激を与える要因を取り除くという意味で、湯シャンが頭皮トラブルの解消につながる可能性があります。
③抜け毛が減る
肌に合わないシャンプーを使い続けると、肌を保護するための皮脂を洗いすぎてしまい、フケやかゆみ、抜け毛などさまざまな頭皮トラブルを引き起こします。
湯シャンを日常化すると、本来あるべき皮脂量が維持でき、健やかな頭皮環境を保つことができます。
湯シャンを初めてから、抜け毛が減ることもあるので、シャンプー剤が合っていなくて薄毛が気になる方は正しい湯シャンで抜け毛対策をしてみるといいかもしれません。
湯シャンで気をつけるべき3つの注意点
①脂性肌はベタつきや臭いが残ることがある
脂性肌の方が湯シャンをすると、皮脂を落としきれず頭皮のベタつきやニオイが残ることがあります。
湯シャン後、すぐに頭皮がベタついたり頭皮のニオイが気になる方は、無理に湯シャンを続ける必要はありません。
最初は週1回のペースではじめてみて、湯シャンにメリットを感じるようであれば続けてみてください。
もし頭皮に明らかな不快感をおぼえるようであれば、シャンプーでしっかり洗浄する方が肌質的に合っているといえるでしょう。
シャンプーを選ぶ際は、頭皮や毛髪に刺激が少ないアミノ酸のシャンプーを選ぶのも有効です。
②整髪料を使う人には不向き
湯シャンは、ワックスやスプレーなど整髪料を使う習慣のある方にはあまりおすすめできません。
というのも、スタイリング剤はお湯だけで落とすのが難しく、湯シャンでは整髪料の成分が髪や頭皮に残ってしまうからです。
髪に残った整髪料は、頭皮の毛穴をふさいだりかゆみやニオイの原因となることがあります。
整髪料は使うが湯シャンもしたいという方は、ヘアセットをしなかった日だけ湯シャンにするなどの工夫が必要です。
③湯シャンの効果を実感できるまでに時間がかかる
今日湯シャンをしたからといって、明日になって頭皮環境が劇的に改善することはありません。
頭皮の皮脂バランスは時間をかけてゆっくり変化していくため、湯シャンの効果を実感できるまでにはある程度の時間が必要です。
湯シャンは週1〜2回からはじめるのが理想です。その後、徐々に回数を増やしていきましょう。
正しい湯シャンのやり方
湯シャンは、一つやり方を間違えると思うような効果が期待できず、かえって頭皮環境を悪化させることがあります。
ここからは、初めて湯シャンに挑戦する方に覚えていただきたい正しい洗髪方法をご紹介いたします☆
○シャンプーの前は必ずブラッシングをすること
湯シャンの前は、軽くブラッシングをして頭皮の汚れを浮かせてください。
ブラッシングをすれば、髪に付着したホコリが落ちやすくなります。
湯シャンはシャンプーを使った洗髪に比べて洗浄力が高くないので、ブラッシングで汚れを落ちやすくするためのひと手間を加えましょう。
ちなみに、洗髪前のブラッシングは湯シャンに限らず通常のシャンプーでも有効です。ブラッシング後は泡立ちが良くなるので、シャンプー前にブラッシングする習慣をつけることをおすすめします。
○お湯の温度は38〜40度が適温
洗髪時はお湯の温度を38〜40度に保つことも大切です。
というのも、お湯の温度が高すぎると乾燥の原因になり、低すぎるとお湯だけで汚れを落とし切るのが難しいからです。
とくに、乾燥肌や敏感肌の方はお湯の温度が高くなりすぎないよう注意してください。
○指の腹でマッサージしながら洗髪する
湯シャンをする時は、指の腹でマッサージしながら丁寧に洗髪することを心がけましょう。
ブラッシングをしておけば、髪に付着した汚れはある程度落とせるので、湯シャンでは頭皮の皮脂汚れを落とすことを意識します。
ゴシゴシこすり洗いするというよりは、頭皮を優しくもみほぐすイメージで念入りに洗髪してください。
○洗髪後はしっかりと乾かすこと
湯シャンで湿った髪をそのままにすると、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなります。
頭皮で雑菌が繁殖すると、かゆみや炎症、ニオイなどのトラブルが起こりやすくなるため、洗髪後はドライヤーでしっかりと乾かしましょう。
また、濡れた髪を放置すると頭皮の熱が奪われ、血行不良の原因となることも。
髪の成長に必要な酸素や栄養は血液によって循環するため、湯シャン後は頭皮の冷えにも十分注意してください。
最後に
いかがでしたでしょうか?
シャンプーを使わない湯シャンは、頭皮の乾燥やフケ、抜け毛予防の効果が期待できますが、肌質によって湯シャンが合わない方もいらっしゃいます。
湯シャンで頭皮環境を整えるには、自分の肌質を理解し、正しい洗髪方法を身につけることが大事です♩
少しでも参考にして頂ければ幸いです☆